【インド旅日記】 ガルタの夜景に時を忘れた。その後迷子に。帰り道がわからん。

もぞもぞ雑記
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長い一日のはじまり

2008年3月4日 HOTEL Pratap in Jaipur

今日はすごく長い一日だったと思う。悪い意味ではなく、ものすごくいい意味で。
日本に居たら決して味わえない喜びを沢山経験した。
少しトラブルはあったけど、解決した今となっては、すごく良い経験だ。

朝9時にMrアジューと待ち合わせ。シティパレス、ハウマハル、アンベール城へ行った。アンベール城を出て、Mrアジューが待つ駐車場に向かう途中で5人組の兄ちゃん達に声を掛けられ、一緒に写真を撮った。彼らは、「ビンラディン知ってるか?」「俺たちは彼の仲間でテロリストだ」なんて言っていた。どこまで本当なのか僕の英語能力では理解できなかったが、いい奴らだった。日本に帰ったら写真を送ってくれと言うので、住所を書いてもらった。彼らもそうだったが、インド人と盛り上がる話題は下ネタが多い。

昼食後、Mrアジューの友達がやっているお土産屋へ。前回のことがあったので、あまり気がすすまなかったのだが・・・。お土産屋の買え買え攻撃にはほとほと参る。結局ここでも、指輪を2つ、19ドルで購入。インド人は親切な人が多いが、お土産屋だけは、どうも好きになれん。まぁ良しとしよう。

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ガルタの夜景

お土産屋ですっかり気分が悪くなってしまった僕を察してか、Mrアジューはホテルへ戻るか?と聞くので、イエス!と答え今日のツアーは3時で終了。ホテルへ帰ってから、ホテルの管理人と思われるおっちゃんとクリケットの試合をテレビで見たり、日本にメールを送ったりして過ごした。日本人の若者が2人チェックインしてきて、少し話す。九産大の4年生で卒業旅行中なのだそうだ。

お土産屋の嫌な気分を引きずるのもシャクなので、5時ころから外に出かけることにした。地球の歩き方を読んで、目的地をガルタに決めた。ガルタは小高い丘の上にあり、眺めがとてもいいのだと書いてあった。歩くとさすがに遠かったので、リクシャーをつかまえて100ルピーでガルタの側まで行ってもらった。丘を歩いて上る途中、100匹位の猿の大群にひるんだり、バクシーシと物乞いをしてくる子供たちに謝りながら歩いた。空は夕闇の一歩手前まで来ていた。暗くなるまで待つ。頂上からの眺めは、感動した。インドの民族音楽がどこからともなく聞こえてきて、その音楽が夜の静寂に溶ける。目の下は淡くきらきらと光る宝石をちりばめたようなジャイプルの街の灯り。鳥肌が立った。すごく幸せな気分を取り戻した。

そして迷子に

帰り道中、またまた4人組の兄ちゃん達に声を掛けられた。彼らと一緒に露店で買ったビールを飲んだ。写真を1枚パシャリ。彼らも写真を送ってくれというので、住所のメモを書いてもらった。帰りのリクシャーを捕まえてくれて、40ルピーで帰れるように交渉までしてくれた。ラッキーと思いきや、ここからがちょっとしたトラブル。

リクシャーのおっさんはホテルへの道を知らなかったのだ。30分程走ったところで全く違うところへ連れていかれ、ここじゃない!と言うと色々な人に道を聞き始め、ナニゴトダ、ナニゴトダといった感じで沢山の人が集まり、たちまち僕は渦中の人となってしまった。集まってきた人の一人が、ホテルを探すのを手伝ってくれたので、リクシャーのおっさんとはここで別れた。「50ルピーくれ」と言うので、頭にきて、40ルピーのはずだ!しかも迷ってるじゃないか、と言うと苦笑い。20ルピーを彼に渡した。
ホテル探しを手伝ってくれた親切なおじさんは、僕の手を引き近くのホテルへ連れて行った。大人に手を引かれる子供のような状態になり、妙におかしかったが、インドでは男同士が手を繋いでいるのをよく見かける。近くにあったホテルのフロントの人は、電話帳で僕が宿泊しているホテルを探してくれ、電話をかけて間違いなく僕の宿泊先(Hotel Pratap)だとわかると、その住所をメモしてくれた。親切なおじさんはオートリクシャーを捕まえてくれて、住所メモの場所に行くように運転手の兄ちゃんに言って、70ルピーで行けと値段交渉までしてくれた。

はたして、迷いながらも9時半くらいにホテルに着くことができた。異国の地で迷子というのは、なかなか心細かったが、おかげで沢山のインド人の親切に触れることができた。

夕食での出来事

ホテルで夕食をとろうと屋上へ上がると、2人の日本人が2人のインド人と夕食をとっていた。途中から僕も仲間に入れてもらった。2人の日本人は早稲田と東京理科大の学生で卒業旅行中。2人のインド人は彼らのガイドとその弟とのこと。僕はその2人のインド人にいたく気に入られて、日本人学生さん2人が部屋に戻った後も、残って共にビールを飲みタバコをふかした。弟くんは19歳で、アメリカンな雰囲気を持ったやつで、僕が着ていたTシャツを欲しがったが、これはサイズが合わないから別のTシャツをあげた。彼には少し小さく、ピチピチになってしまったが、最後に1本のタバコを共に吸って別れた。ほろ酔いで、とても良い夕食だった。

ベッドの上で今日の出来事を振り返る。インドの人を遠目から見るのではなく、インド人の中に飛び込み、インド人のせいでトラブルに会い、インド人のおかげで救われた。

僕があげたTシャツをピチピチに着たまま部屋に帰って行った弟君の名前はババと言って、「お前の姉がインドへ来たら、俺が案内するよ。ノープロブレム。」と言っていた。ガールフレンドが欲しいらしく、姉が独身だと伝えると、「俺とyour sisterが結婚したら、俺たちはfamilyだな!」なんて言って笑っていた。

濃く、スリリングでとても長い一日だった。

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