旅のラゴス 筒井 康隆

こんにちは、もぞ太です。

旅、冒険、自然などをテーマにした本を紹介します。

記念すべき第一回目は、筒井康隆さんの「旅のラゴス」です。

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予定のない休日に、コーヒーを淹れてラゴスを読もう

掛け心地のよい椅子に腰かけ、好きな飲み物を脇に置いて、何にも邪魔されず、ラゴスを読もう。

もしくは、旅先で、キャンプで、ランタンの明かりでラゴスを読もう。

ゆっくりした時間の中で、この壮大な物語を読もう。

余計なことは忘れて、ラゴスの旅に『同化』しよう。

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あらすじ

科学が発達していない世界で、人々は精神的な進化を遂げている。

動物と意思を通わせたり、イメージした場所へワープしたり、特殊なものでは、壁をすり抜ける男や、宙に浮かぶ少女など、超自然的な力を手にしている。

そんな世界で、ラゴスは旅をしている。南へ南へ下る旅だ。

物語の序盤、ある少女と出会い、毎日会う内にお互いに惹かれあうも、そこに留まらず旅を続ける。

訪れる町々で、特殊な能力を持つ人々に出合い、その能力を体験しては、また旅を続ける。

奴隷に身を落としたり、はたまた国王になったりと、波乱万丈の人生の中で、ラゴスは常に淡々と、時期が来ればその街を離れ、また旅を続ける。

ラゴスはなぜ旅を続けるのか。数十年にもわたる旅の果てに求めるものは?!

悠久の歴史の中にある、一瞬の人生を想う。壮大なロマン。

ラゴスの言葉

「旅をすることがおれの人生にあたえられた役目なんだ。それを放棄することはできないんだよ。そして、君をつれていくこともできない」(「旅のラゴス/銀鉱」より抜粋)

「言ってみろよ。タッシオ。お前は喋れるんだぜ」(「旅のラゴス/着地点」より抜粋)

「さぁ。友よ。共に翔ぼう」(「旅のラゴス/顎」より抜粋)

「お前の言う通りだ。あれはわたしには、まったく必要のないものだった」(「旅のラゴス/奴隷商人」より抜粋)

「それはむしろ、旅立ちを考えはじめたが故に明確に見えてきた自己の役割や使命であった。また逆に言えばそれ故にこそわたしは旅立ち、この都市国家に別れを告げねばならなかったのだろう。中略。旅をすることによって人生というもうひとつの旅がはっきりと見えはじめ、そこより立ち去る時期が自覚できるようになったのであろうか」(「旅のラゴス/氷の女王」より抜粋)

「世話になったな。昨夜の夕食はうまかったよ」(「旅のラゴス/氷の女王」より抜粋)

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