【インド旅日記 】ガンジス川が流れるバナラシでサイババの弟子に遭遇。

もぞもぞ雑記
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サイババの弟子に占ってもらった

ムンナーが「サイババ知ってますか?!」と聞いてきた。「あの、手から粉を出す人でしょ?」と言うと、「そう。あれは手品ではない、神に近い人だからできること。そしてサイババは必ずアフロ。」サイババはその粉で不治の病を治したり、占星術と手相を組み合わせて人の将来や過去を見ることができるのだそうだ。「バナラシは手相の易者などが沢山いるが、彼らは20%くらいしか当たらない。サイババは80%くらい当たる。100%ではない、彼は神ではないのだから。もし100%当てることができれば、神の意味がなくなってしまう。」と言った。今のサイババは9代目なのだそうだ。
ちょうど数日前にサイババの弟子がバナラシに来ており、今もまだ滞在しているとのこと。彼は人を占い、お布施を貰って病院や学校に寄付しているのだそうだ。通常は予約を入れてみてもらうらしいが、ちょうど今の時間(19時から21時くらい)は休憩を取っているとのこと。今行けばすぐにみてもらうことが出来るかもしれない、と言うので、そこへ連れて行ってもらうことにした。

暗い路地を進み、ここだという建物に入り、待つこと10分くらい。サイババの弟子がやってきた。髭もじゃで、アフロではなかったが白い布を体に巻き付けるようにしてまとっていた。
学生の場合は3,500円、社会人の場合は4,500円必要だと言われた。まずお布施の料金を示し、相手がOKしたら次に進む。少し高いなぁと思いつつも、おそらくこの経験はなかなか出来ないだろうと思い、OKした。

サイババの弟子の正面に座る。お香を焚き、何やら経を唱えだした。僕は合掌して目を閉じる。「悪いものが取れた。こっちへ。」と彼のすぐ左側に椅子を移動させられ、男性なら右手、女性なら左手をみせてくれと言うので、右手を差し出した。
手相をじっとみつめ、時に掌をぷにぷにと押しながら、また時にあくびをしながら、僕の性格や、過去、将来、気を付けた方がいいことなどをぽつりぽつりと語り出した。

当たっているような、しかし誰にでも当てはまりそうなやりとりがいくつか続いた後、「寿命を知りたいか?」ときかれ「イエス」と答えた。
88歳まで生きる。
孫と遊んでいるのが見える。
将来、お金に本当に困ることはない。
子供は3人できる。
28から30歳の間に結婚するといい。今年でも悪くはない。
妻は年下でも、年上でも構わないが、同い年ならなお良い。
今年の5,6月にいい人が現れる。チャンスを掴むのは自分次第。
常に自由でいたい。束縛されるのが嫌い。
旅はむいている。USA、イギリス、フランス、イタリア、インド、ネパール、タイが良い。
ラッキーカラーはライトグリーン、ブルー、レッド。

「悪いことも聞きたいか?」と言われ、また「イエス」と答えた。
32歳から46歳の間に事故にあう。
車の事故だ。頭か足か腰を悪くする。
将来事業を起こし成功するが何人かの敵を作ってしまう。
その敵にピストルで撃たれる。(全く想像できん)

最後に彼は、「悪いことを回避したいのであれば、ヒマラヤの寺で採った石や、色々な聖なる河の水で作ったお守りを渡すことが出来る。今どれくらいお布施をすることが出来るか。」と尋ねてきた。今後の旅のこともあるし、あまり余裕がなかったので、「1,000円」と伝えた。彼は「4,500円プラス2,000円払えばよい。日本に帰った後や再びインドを訪れることがあれば、赤十字やインドの病院に寄付してほしい」と言った。僕はその条件でOKし、お守りを貰った。「4月7日まではこのことを誰にも話してはいけない。力が弱まってしまう。4月7日以降は、話しても構わない。4月7日の朝に、このお守りに赤い糸を通して首にかけるか部屋に飾ってほしい。首にかける場合は、酒を飲むときには外しなさい。」とのことだった。

全て終了後、サイババの弟子は「どれくらい満足だ?」と聞いてきたので、「80%」と答える。彼は「Thank you.」と言った。
正直、占いに関しては半信半疑だが、何よりこの経験に満足していた。ムンナーの通訳のおかげで内容はほぼ理解できたし。「私は神ではないので100%当たるとは限らないが」とサイババの弟子は言い、笑った。僕たちはその部屋を出た。

時間は9時半を回っていた。1時間半以上も占ってもらっていたことになる。
夜のガンジス川沿いをムンナーと2人で歩いた。川から吹く風が涼しい。
ムンナーと写真を撮りたかったが、彼は写真には写らないようにしているのだそうだ。彼の父が写真に写ることをしておらず、彼にもそのことを要求したのだそうだ。

今後の旅のプランを話し、今のホステルに2泊した後、もう2泊バナラシに泊まりブッダガヤ―、コルカタの後日本に帰ると伝えると、彼はガンジス川沿いのいい宿を教えてくれた。その宿の予約と、バナラシからブッダガヤ―、ブッダガヤ―からコルカタまでの列車のチケットも、ムンナーが携帯で旅行代理店に連絡を取り予約してくれた。

お腹がすいていたので安い食堂へ連れて行ってもらった。路地に6畳ほどの穴倉を掘ったような店に行き、10ルピーでカレーのようなものにナンを付けて食べた。地元の人しかおらず、観光客はめったに来なさそうな所だったが、おかわり自由でなかなか美味かった。

ムンナーが明後日の夜10時半に宿に列車のチケットを持ってきてくれるとのこと。どこまでも親切な人だ。帰りのリクシャーを捕まえてくれて、明後日の再開を約束して別れた。

スリリングな一日で、やはり今日も最後は幸せな気分で眠ることが出来る。

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